初心者必見!ブラックジャックのルールとプレイ方法を完全ガイド

ブラックジャック 数字
目次

プレーの基本、準備、進行

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知っておきたいブラックジャックの基本

 ブラックジャックというゲームは、手持ちのカードの数字の合計が [21] を超えない範囲で [21] に近い方が勝ちという単純明快なカードゲームだ。
(以下は米国ラスベガスにおけるブラックジャックについての解説だが、基本的なことはほぼ世界共通と考えてよい)

 そしてその勝負は、個々のプレーヤー(自分を含めた他の一般の客)とディーラー(カジノ側のスタッフでトランプを配る人)との 1対1 の対戦形式で勝敗が決められる。つまりプレーヤー同士(客同士)は互いにまったく関係ない。

実際のラスベガスのカジノホテルのブラックジャックテーブル。(実戦現場を真上から撮影)

実際のラスベガスのカジノホテルのブラックジャックテーブル。(実戦現場を真上から撮影)

 初心者読者のために具体的にわかりやすく説明するならば、Aさん、Bさん、Cさんが着席しているブラックジャックテーブルにおいて、あなたも参加して合計4人でプレーすることとなった場合(ディーラーも含めると5人が現場にいることに)、対戦は Aさんとディーラー、Bさんとディーラー、Cさんとディーラー、そしてあなたとディーラーがそれぞれの手で勝負することになり、参加者同士は対戦相手ではないので互いの手はまったく関係ない。

 とにかくわかりやすい単純なゲームなので、まずは恐れずに参加してみるとよいだろう。
(カジノ内でブラックジャックテーブルを探して空席を見つけたら、その席に勝手にすわってかまわない。特に何もしゃべる必要もない)

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スタート時の賭け金の出し方

 スタート時の賭け金の用意に関してだが、何もむずかしいことはなく、現金(ドル紙幣)をディーラーにだまって差し出すだけでよい。(写真のようにテーブルにドル紙幣を置くだけでわかってもらえる)

紙幣は自分の手からディーラーの手に直接手渡すことなく、必ずテーブルに置くこと。それは不正防止の観点から、何ドル紙幣だったかを監視カメラが撮影する必要があるため。

紙幣は自分の手からディーラーの手に直接手渡すことなく、必ずテーブルに置くこと。それは不正防止の観点から、何ドル紙幣だったかを監視カメラが撮影する必要があるため。

 すぐに差し出したドル紙幣と同じ金額のカジノチップをディーラーがくれるので、その手持ちの予算の範囲内で賭け金を決めてゲームをスタートすることになる。

 この「賭け金を決める」という動作や意思表示は、自分の目の前のテーブル上の指定された位置(多くの場合、丸や四角もしくはそのカジノのロゴなどが描かれている)に賭け金を置くという行為で、それがゲームへの参加の意思表示となる。特にしゃべる必要はまったくない。というかしゃべる人などまずいない。

賭け金の最低金額を確認

 最低賭け金を意味するのが「ミニマムベット」(Minimum Bet)
 それ以上の金額を賭ける必要があるので、念のためプレー開始前にその金額を確認するようにしたい。
(この「最低金額」は、最初に紙幣をチップに交換する際のことではなく、毎回のプレーごとの賭け金のこと)

 このミニマムベットの意味は「最低でもこの金額を賭けてくださいね」という金額のことで、以下の写真のような電光パネルなど(ハガキ程度の大きさのパネル)によって、各ブラックジャックテーブルの脇に掲示されている。(この写真の例では、最低でも $10 は賭けなければならないことになる)

「賭け金は最低10ドル、最高1000ドルまで」という表示パネル。(小さな文字で書かれている SIDE BETS などはここでは覚える必要はない)

「賭け金は最低10ドル、最高1000ドルまで」という表示パネル。(小さな文字で書かれている SIDE BETS などはここでは覚える必要はない)

最初に配られるカードは2枚

 プレーヤー全員が賭け金を置き終えると、ディーラーは各プレーヤーおよび自分(ディーラー自身)にカードを2枚ずつ配る。

 ディーラーに配られた 2枚のカードのうちの1枚は全員に数字が見えるように表向きに配られる。この見えているカードのことを「アップカード」というが、実戦でこの言葉が使われることはないので、この言葉をあえて覚える必要はまったくない。

 この写真でいえば、画面の手前(下側)がディーラー側で、指が見えているほうがプレーヤー(客側)。赤く見える丸いものはプレーヤーが置いた賭け金で、「ハートのQ」がディーラーのアップカードということになる。

ディーラーが自分自身に配った2枚のカードのうちの1枚は伏せられた状態になっている。

ディーラーが自分自身に配った2枚のカードのうちの1枚は伏せられた状態になっている。

さらなるカードへの意思表示方法

 各プレーヤーはディーラーのアップカードからディーラーの最終的な手(最終的な数字の合計)を推測しながら、自分がさらにカードをもらうかもらわないかの判断をする。
 何秒以内に決断しなければならないといったルールはないが、他人を待たせない常識的な範囲で決断するようにしたい。

 [21] を超えるまでは何枚でもカードを引くことができるわけだが、この「もらうかもらわないかの意思表示」は指などの動作で行うので英語に自信がない者でもまったく心配する必要はない。
 もう1枚カードが欲しい場合は、指を自分のほうにかき込むような動作をすればよいし(上の写真)、欲しくなければ指を左右にふるとか、もしくは手のひらをディーラーのほうに向けて横に振るなどすればよい(次の写真)。
 これらの動作は周囲のプレーヤーが毎回やっていることなので(それを見ていれば簡単にわかるのでマネすればよい)初心者でも心配無用だ。

手を左右に振るような動作をすれば「これ以上カードが不要」という意思表示になる。

手を左右に振るような動作をすれば「これ以上は不要」という意思表示になる。

伏せられているカードのオープン

 参加しているプレーヤー全員がカードをもらい終えた段階で(もちろんもらわない者もいるだろう)、ディーラーは自分の伏せてあるほうのカードをオープンし(表に向け)、全員の前で自分の手を披露する。

 この段階でディーラーは後述するルールにより、自分の手の合計が [16] 以下であった場合は [17] 以上になるまでカードを引き続けなければならないし、[17] 以上になった段階でディーラーはそれ以上カードを引くことはできないのでゲームをストップして、あとは各プレーヤーの手とディーラー自身の手を照合しながら勝ち負けの確認作業と精算をおこなう。(←このことは超重要!)

賭け金の回収と払い戻し

 ディーラーが勝っていた場合は、ゲーム開始時にプレーヤーがテーブルに置いていた賭け金は取られてしまい、プレーヤーが勝った場合は、その賭け金と同じ金額を払い戻してもらえる。
 [18] 対 [18] など同点の場合は引き分けなので賭け金は動かない。
(ちなみに「同点で引き分け」のことを「プッシュ」と呼ぶが、現場でその言葉を使うことはほとんどないのであえて覚える必要はない)
 ゲームをやめるタイミングはプレーヤーの自由。極端な話、1回のプレーだけで勝ち逃げしてもかまわない。

知らないと勝てない超重要なこと

 いま述べたばかりのルール、つまり「ディーラーは、自身の手が [16] 以下であればカードを引かなければならないし、[17] を超えたら引いてはならない」は、ブラックジャックというゲームの原則中の原則ともいえる大原則なので絶対に覚えておく必要がある。
 この大原則を知らずして、自分がカードを引くべきかどうかの戦略など立てようがなく、勝てることなどありえない。
(もちろん 30分程度の短時間のゲームであれば、たまたま運良く勝てることもあるかもしれないが、長期では勝てない)

 ちなみにこの写真はラスベガスのマンダレイベイホテルのブラックジャックテーブル。黄色い文字の部分にこの大原則が書かれていることが読み取れる。

黄色い文字のDRAW とはカードを引くこと。STAND はカードを引かないこと。17 の前に ALL が付いているのは、「通常の17」以外に後述する「ソフト17」も含まれているという意味。

黄色い文字のDRAW とはカードを引くこと。STAND はカードを引かないこと。17 の前に ALL が付いているのは、「通常の17」以外に後述する「ソフト17」も含まれているという意味。

 くどいようだが、超初心者読者のためにこの大原則を実戦でよくある状況を例にしながらわかりやすく説明してみたい。

 たとえばプレーヤーAさんが [18] 、Bさんが [19] 、Cさんが [20] 、そしてあなたも [20] でストップ(全員が「もうカードを引かない」と意思表示)している状況で、ディーラーが自分自身の伏せているカードを開いて手が [17](たとえば 9 と 8 など)だったことが確認できた場合、そのままだとディーラーは全員に対して負けが確定しカジノ側は損をしてしまうので、ディーラーとしてはもう1枚引きたいところではあるが、この大原則によりカードを引くことはできない。つまりその場でディーラー(カジノ側)の負けが確定し勝負は終了する。

ディーラーは新人もベテランも同じ

 以上のことから、ディーラーには自分の自由な意思で決めるような「プレーの選択権」は何もないということになり、この大原則を知っていれば、強いディーラーとか弱いディーラーは存在しないことがわかる。

 言い換えれば、入社したての新人ディーラーもベテランディーラーも実力はまったく同じというか「実力」という言葉すら不適切で、ディーラーはロボットのように決められたルールに従って働いているだけ、ということになる。
(もちろん「カードさばきが美しい」とか「接客態度がきちんとしている」とか「計算が速い」といった意味での実力の差はあるだろうが、プレーヤーに対する勝ち負けという意味での実力差は存在し得ない)

ディーラーの手には6種類しかない

 以上のことからわかる重要な現実として絶対に再認識しておきたいことがある。それはディーラーの最終的な手には [16] 以下はありえず、[17]、[18]、[19]、[20]、[21]、それと [22 以上のバースト] の6通りしかないということ。

 そのことを知っておけば、いろいろな現実が見えてくる。たとえばあなたに最初に配られた2枚のカードが 8 と 4 の [12] という状況で、次のカードを引くか引かないか悩んだ末に、引いてみたら 3 のカードが来て [15] になった場合、「やったぁ~。12 から 15 になった。少し強い手になった!」と喜んでいたらあなたはブラックジャックというゲームをまったく理解していないことになる。

 なぜならディーラーの最終的な手に [13] や [14] は存在しないため、あなたの手が「12 でストップしていらた負けていたけど、15 になったので勝てた」といったことはあり得ず、むしろ [15] のほうが [12] よりも、さらにカードを引く場合のことを考えるとバースト([21] を超えて負けが決定)しやすくなっているぶんだけ「弱い手になった」と考えるべきだろう。

 ここまで読んだ段階で、初心者読者にとっては「何やら複雑でむずかしいゲームだなぁ」と感じるかもしれないが、実際は簡単なゲームなのでとにかく恥ずかしがったり、ためらったりせずに、まずは着席してプレーを開始することが熟練への近道だ。
 仮にわからないことがあったとしてもディーラーに質問すればそのつど優しく教えてくれるので特に困ることはない。まずは始めてみよう!

カードの数え方

絵札(J,Q,K)はどれも 10

 10、J、Q、K はすべて [10] として数え、その他のカードはその数字の通りに数える。
 したがって [10] と数えるカードは 13種類中 4種類あることになり、[10] の出現率だけが飛び抜けて高いことがわかる。(この写真内のカードはどれも [10] 

これらのカードはすべて 10 として数える。

これらのカードはすべて 10 として数える。

エースは 1 または 11

 エース(Ace)は [1] または [11] と数えることができ、状況に応じて自分の都合のよいほうに解釈してかまわない。
 したがってエースは戦略上、非常に強力な武器になることが多く、大変貴重なカードということになる。

【NOTE】
 このあとの一連の説明文において、[ ] で囲まれた数字はその手の合計の数値を示し、[ ] で囲まれていない数字は個々の1枚のトランプの数字を意味するものとする。

 例: エース と  と  の3枚を持っていた場合の合計は [9] または [19] である。

基本用語とその詳細解説

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[ヒット] と [スタンド]

■ HIT(ヒット):
 カードを引くこと(カードをディーラーからもらうこと)。

■ STAND(スタンド):
 HIT の反対の言葉で、カードをもらうことをやめ、現状の手で勝負をすること。
 日本人の間では STAY という言葉が使われることが多いようだが、ラスベガスの現場では STAND のほうが一般的。

[バースト]

■ BUSTED(バースト):
 合計の数字が [21] を超えてしまうこと(この写真内の真ん中の手)。無条件で負けとなる。
(日本人の発音に合わせ「バースト」と表記したが、実際は「バー」と伸ばさずに「バスト」もしくは「バステッド」と発音するのが普通)

この状況ではディーラーの伏せてあるカードがまだ開かれていないのでディーラーの最終的な手(合計の数字)は確定していないが、この段階で中央のプレーヤーは負けが確定し賭け金は回収されてしまう。

この状況ではディーラーの伏せてあるカードがまだ開かれていないのでディーラーの最終的な手(合計の数字)は確定していないが、この段階で中央のプレーヤーは負けが確定し賭け金は回収されてしまう。

 いま「無条件」という言葉を使った理由は、自分(プレーヤー)だけでなくディーラーもバーストした場合においても、引き分けではなくプレーヤーの負けとなるからだ。

 その状況はゲームの流れの順番としてもなんとなくわかるかもしれない。というのも、ヒットするかスタンドするかの行為は、まずプレーヤー側が先に行い、つまりプレーヤー側の最終的な手が先に確定してからディーラーが自分の伏せられたカードを開いてディーラーの手が決定することになるため、プレーヤーのバーストのほうが先に確定する。その段階で段階で賭け金が没収されてしまうというわけだ。

 プレーヤー側の気持ちとしては「オレが先にバーストしたからといってすぐに没収するなよ。オマエだってバーストするかもしれないんだから、お前の手が確定するまで待っているべきだろ!」と言いたいところではあるが、ブラックジャックというゲームの基本ルールとして「プレーヤーのバーストはその場で負けが確定し賭け金もその場で回収」ということになっているため、とにかく「プレーヤーもディーラーもバーストした場合はプレーヤーの負け」ということを覚えておくようにしたい。

[ブラックジャック]

■ BLACKJACK(ブラックジャック)
 ゲームそのものの名称にもなっているが、ここでの「ブラックジャック」は手の名前。
 最初に配られた2枚のカードが 10、J、Q、K のうちのどれか1枚と Ace の場合、すでに [21] が完成していることになり(写真)、このような場合の [21] を、その他の [21](3枚以上のカードの合計で構成された [21])とは区別して「ブラックジャック」と呼んでいる。大変めでたい手であることは言うまでもない。

この写真のように最初に配られた2枚のカードが 10、J、Q、K のうちのどれか1枚と Ace の場合がブラックジャック。

この写真のように最初に配られた2枚のカードが 10、J、Q、K のうちのどれか1枚と Ace の場合がブラックジャック。

 プレーヤーにこのブラックジャックができた場合、ディーラーはプレーヤーに対して賭け金の5割増し、つまり 1.5倍を払い戻してくれる。「ご祝儀」とでも考えておけばよいだろう。
 なお最初の2枚ではなく、何枚か引いたのちの合計が [21] になった場合(たとえばこの写真)は「ブラックジャック」とは呼ばないのでご祝儀はない。

合計21になっているが、「ブラックジャック」とは呼ばないしご祝儀もない。

合計21になっているが、「ブラックジャック」とは呼ばないしご祝儀もない。

 ご祝儀と言えば、残念なことに近年この「ご祝儀として5割増し」という長年続いてきたラスベガスの習慣が崩れつつあり、多くのカジノが 1.2倍、つまり「2割増し」というケチくさいルールを採用し始めている。
 これは明らかに客側(プレーヤー側)にとって期待値が下がる不利なルール変更であることは言うまでもなく、この「ブラックジャック完成時のご祝儀 1.2倍」のテーブルには近寄らないことに限る。

 自分がこれからプレーしようとしているテーブルが「5割増し」なのか「2割増し」なのかは、そのテーブルのどこかに書かれているので簡単に見分けがつくが、その表記は「1.5」とか「1.2」ではなく「3 to 2」(写真)もしくは「6 to 5」といった表記になっているので覚えておきたい。

このテーブルは「ブラックジャック完成時は 2ドルの賭け金に対して3ドル払いますよ」と記載されているので、ご祝儀は 1.5倍ということになる。

このテーブルは「ブラックジャック完成時は 2ドルの賭け金に対して3ドル払いますよ」と記載されているので、ご祝儀は 1.5倍ということになる。

 この「3 to 2」という表記の意味は「2ドルの賭け金に対して 3ドル払いますよ」(つまり 1.5倍)、同様に「6 to 5」となっていれば「5ドルの賭け金に対して 6ドル払いますよ」(つまり 1.2倍)ということである。

[アップカード] と [ホウルカード]

■ UP CARD(アップカード)
 ディーラーに配られた2枚のカードのうち、オモテ向きのカード、つまり数字が見えているほうのカードのことをアップカードという。
 ちなみに見えていない伏せられているほうのカードは「HOLE CARD」(ホウルカード)。
 これらの名称を知らなくても特にプレーに困ることはないし、そもそも実戦現場で登場する言葉ではないので(戦略本などに登場するだけ)、わざわざ覚える必要はない。
(それでもこのページ内で出てくることがあるのでとりあえずは覚えておいてほしい)

プレーヤーにだけ与えられた戦術

 ブラックジャックというゲームにおいては客側、つまりプレーヤー側にだけ認められているオプション戦術(自由に選択できる戦術)が用意されている。
「なんという親切な! ありがたい!」と思うかもしれないが、それの逆、つまりディーラーが有利な条件(たとえば「プレーヤーもディーラーもバーストした場合はプレーヤーの負け」)もあったりするので単純に喜んではいけない。
 それでも知っておかないと絶対に損なので必ず理解しておくようにしたい。

戦術オプション [ダブルダウン]

 ダブルダウンとは、プレーヤー(自分)に最初に配られた2枚のカードの合計の数値を確認した段階において(もちろんディーラーのアップカードが何であるかを確認したあとで)、プレーヤーが「次の1枚(つまり3枚目)にどんな数字のカードが来ようが、あと1枚しか引かないので今この段階で、すでに置いてある賭け金を倍にさせてほしい」と宣言する権利のこと。

 したがってこれを宣言したあとは必ず1枚引かなければならないし、なおかつその1枚がどんなに悪いカードであろうとも、それ以上を追加して引くことはできない。
 ちなみに下の写真はディーラーのアップカード 6 に対して、[11] からダブルダウンをし、必ず1枚だけ引かなければならないそのカードが Q だったという場面。
(この写真のようにダブルダウンの際のヒットの1枚は横向きに配ってくれるのが慣例。「もうこれ以上ヒットできないのでこのカードで終わりですよ」という意味を込めての置き方だ)

11からダブルダウンした局面。ダブルダウンをしたい場合、口頭で「ダブルダウン!」という必要はまったくない。「必ず1枚ヒット」と決まっているので、ヒットかスタンドの意思表示の必要もない。元の賭け金の横に黙って追加の賭け金を置くだけでよい。(重ねて置いてはいけない)

11からダブルダウンした局面。ダブルダウンをしたい場合、口頭で「ダブルダウン!」という必要はまったくない。「必ず1枚ヒット」と決まっているので、ヒットかスタンドの意思表示の必要もない。元の賭け金の横に黙って追加の賭け金を置くだけでよい。(重ねて置いてはいけない)

 このダブルダウンという戦術を行使した場合、勝てば受け取り額が当初の予定の倍になるが、負けると当初の予定の倍を失うことになるので 絶好のチャンスであると同時に危険も伴なう
 したがってこの権利を行使する際にはある一定のセオリーを知っておく必要がある。

 そのセオリーとは、自分の最初の2枚の合計が非常に有利な状態、つまり [11] とか [10] あるいは [9] など、つまり次に 10 が来ると仮定すると(10 が来る確率が一番高いため。もちろんここでいう 10 とは J、Q、K も含む)かなり強い手になるような状況で、なおかつ ディーラーのアップカードがあまり強い手ではない状況のときに実行するということ。
(自分の手が [11] の場合、たとえディーラーのアップカードが強い 10 であった場合でもダブルダウンしたほうが有利など、個々の手に対するダブルダウン戦略に関しては後述する Basic Strategy の基本戦略チャートを参照されたし)

 なお自分の2枚の合計が [11] や [10] や [9] ではなくても、例外的に自分の手に Ace が含まれているような場合は(たとえば Ace と 5 とか)、次にどんな数字が来ても自分は絶対にバーストしないばかりか、小さな数字が来ればかなり強い手になるので、こういった状況でのダブルダウンもひとつの戦略として知っておいて損はない。
( Ace を [11] と数えることができるので、たとえば Ace と 5 を持っている状況で、次に 5 とか とか 3 が来ると強い手が完成することになる)

 ただしその場合においてもディーラーの手が強くない(アップカードが 7、8、9、10、J、Q、K、A などではない)ことが条件であることは言うまでもない。

 ちなみにこのダブルダウンの権利を行使する際は、言葉でそれを宣言するのではなく、ただ黙って追加の賭け金を元の賭け金の横に置くだけでよい(上の写真)。
 その動作だけで自動的にダブルダウンの意思表示となり、ディーラーもわかってくれる。

 追加の賭け金を横に置き(元の賭け金の上に重ねて置くのではなく、横に置く)、ダブルダウンの意思表示をしたあとは、通常の指で行うヒットやスタンドの意思表示をする必要はなくなる。なぜならダブルダウンは「1枚だけヒットに決まっている」からである。

念のための補足情報】
 追加の賭け金を十分に持っていない状況での Double for Less という方法もある。が、これは稀なケースなので特に覚える必要はない。
 たとえば最初に 50ドルを賭けていて、2枚の合計が [11] で、ディーラーのアップカードが 6 だった場合、だれもがダブルダウンをしたくなる状況ではあるが、そのときの手持ちの所持金が 30ドルしかないような場合、30ドルだけでも Double for Less として追加で賭けることができる。
 手持ちに資金が十分にある場合は満額の通常のダブルダウンにしたほうが確率論的に有利なので、資金がある状態で Double for Less はするべきではない。

戦術オプション [スプリット]

 スプリットとは、最初に配られた2枚のカードを分割し、それぞれの1枚のカードに対して新たに1枚ずつカードをもらい、独立した2つの手としてプレーを続行する戦術。

 ダブルダウンと大きくちがうところは、このスプリットは初めに配られた2枚のカードが同じ数字のカード(つまり「ペア」。ハートとかスペードとかは関係ない)の時のみ行使可能ということ。

 さらにスプリットはダブルダウンとはちがいヒットの回数に制限がないため、スプリットしたあと何枚でも好きなだけカードを引くことができる。
(例外的に Ace のペアのスプリットだけは 1枚ずつしかカードをもらえないルールになっているカジノがほとんど)

最初に配られた2枚のカードがペア(この写真では 8 と 8)の場合、スプリットという戦術を行使できる。

最初に配られた2枚のカードがペア(この写真では 8 と 8)の場合、スプリットという戦術を行使できる。

 このスプリットに関してもう少しくわしく説明すると、たとえば写真のように最初に配られた2枚が 8 と 8 のペアだった場合、この手を [16] の手として普通にプレーする代わりに、2枚を分割して2つの独立した 8 の手として、それぞれの 8 に対して新たにカードをもらいプレーを再開するのがスプリットということ。
(この写真は、上の写真の手の状況において新たに賭け金を出してスプリットした場面)

スプリットの権利を行使したい場合、元の賭け金と同額のチップに横に置けばわかってもらえる。ただし 5 と 5 のペアの場合、ディーラーから「ダブルダウンですか? スプリットですか?」と聞かれる可能性が高い。

スプリットの権利を行使したい場合、元の賭け金と同額のチップに横に置けばわかってもらえる。ただし 5 と 5 のペアの場合、ディーラーから「ダブルダウンですか? スプリットですか?」と聞かれる可能性が高い。

 このようにスプリットの権利を行使した場合、元の賭け金と同じ額の賭け金を分割した手にも追加で賭けることになるため、このスプリットも結果的にはダブルダウンと同様、当初の賭け金の倍の額をテーブルに置いてプレーすることになる。

 それでもダブルダウンと違うところは、必ずしも倍の賭け金を失うとは限らないため(分割した2つの手のうちのどちらか一方の手が勝って、どちらか一方が負けるということもよくあるので)、厳密に言うならば、賭け金を2倍にしてプレーするのではなく 2回分のゲームを同時に並行して行うと考えるべきだろう。

 では戦術的にはどのような場合にスプリットをするべきなのか。
 基本的には最初に配られた2枚(ペア)のままでは勝てそうもない場合、もしくはディーラーの見えているカードが弱い場合(ディーラーがバーストしそうな場合)ということになる。

 つまり 10 と 10 をスプリットするようなことはしないし(なぜならすでに [20] が完成しているので、そのままでも十分に勝ち目がある)、ディーラーのアップカードが 10 や 9 の時に、6 と 6 などをスプリットすることはしない。( という弱いカードではどっちにしろ勝てそうもないので、わざわざスプリットして失う金額が倍になるリスクを取る必要はなく、普通に [12] の手からプレーを続行すべき)

 ちなみにこのスプリットの意思表示も言葉で表現する必要はなく、新たな賭け金をテーブル上に黙って差し出すだけでわかってもらえる。
 ただし最初に配られた2枚のカードが 5 と 5、あるいは 4 と 4 の場合は、「ダブルダウンにしたいのか? スプリットにしたいのか?」と、ディーラーから口頭で意思の確認を求められることがある。
( 5 と 5、もしくは 4 と 4 以外のペアの場合は暗黙のうちにスプリットだとわかってもらえる。なぜなら、自分が先にバーストしてしまう可能性がある 6 と 6 以上のペアからダブルダウンする者はいないし、また逆に、たとえ次に 10 が来ても [16] 以下にしかならないような 3 と 3 や 2 と 2 のペアからダブルダウンする者もいないからだ)

 なお、もし 5 と 5、あるいは 4 と 4 のような状況で、ディーラーから「ダブルダウンなのかスプリットなのか?」と意思表示を求められた場合、口頭で返事をしてもよいが、英語が苦手な者は指で意思表示することも可能だ。
 その際、スプリットにしたい場合は、2枚出ているカードに向かってジャンケンのチョキのように人差し指と中指を大きく広げて指し示せば 「2枚のカードを左右に分割」という意思表示になり、すぐにわかってもらえる。
 ダブルダウンにしたい場合は、ディーラーに向かって人差し指だけを立てて「数字の1」を示せば、「ワン・カード」(あと1枚だけ引く)の意思表示としてわかってもらえる。
(なおこれは余談だが、確率論的な話として 4 と 4 のペアの場合、スプリットすることはあってもダブルダウンはしないのがセオリー)

戦術オプション [サレンダー]

 このサレンダーもダブルダウンやスプリットと同様、プレーヤーにだけ与えられた特権だが、サレンダーを知っている者は意外と少ないし、実戦でこの権利を行使している者はもっと少ない。

 その理由は、このオプションルールを採用しているカジノが少ないということもあるが(高級ホテルのカジノにおける「最低賭金が高いテーブル」では採用されていることが多いが、平均的なレベルのカジノではあまり見かけない)、この戦術は一般的なアメリカ人の気質に合っていないからのようだ。

 ちなみに「SURRENDER」とは、直訳すれば「降参、降伏」のこと。ブラックジャックにおけるサレンダーもまさに文字通り「ゲームの降参」と理解すればわかりやすい。

 実戦における戦術としては、最初に配られた2枚のカードを見て「この手ではとても勝てそうもない」と判断した場合、このサレンダーを宣言する。
 ヒットやスタンドをする前にディーラーに向かって「サレンダー」と告げるだけでよい。
(この写真はサレンダーすべき典型的な局面)

自分の手が16で、ディーラーの見えているカードが 10 や Ace など強いカードの場合はサレンダーを検討してみる価値がある。

自分の手が16で、ディーラーの見えているカードが 10 や Ace など強いカードの場合はサレンダーを検討してみる価値がある。

 このサレンダーの意味は、「無条件で賭け金の半分を差し上げますので、この時点で降参させてください。だから賭け金の半分は返してください」というオプションである。
(こういった弱気の行動がアメリカ人の気質に合わないらしい)

 つまりサレンダーを宣言した場合はヒットもスタンドもする必要がなく、宣言をした時点でその回のゲームから退くことになり、ディーラーはその場で賭け金の半額を回収し、残りの半額を返してくれる。他のプレーヤーはもちろん通常通りゲームを続行する。

 このオプションを実戦で使う場合の目安としては、自分の手が非常に弱い状況で、なおかつディーラーのアップカードが非常に強い場合だ
 具体的には、たとえば自分の手が [16] で、ディーラーのアップカードが 10(もちろん J、Q、K も含む)や Ace のような場合ということになる。

 ちなみに自分の手が [12] や [13] の場合、次にヒットしてもバーストする可能性が [15] や [16] の場合と比べてかなり低いので、そのような局面において無条件で半額を捨てるようなサレンダー行為は確率論的に選択するべきではない。

 いずれにせよ一般のプレーヤー(高額賭金でプレーするいわゆるハイローラーではないという意味)が着席するような普通のブラックジャックテーブルではこのサレンダーというオプションが用意されていないことがほとんどなのであまり覚える必要はないが、とりあえず知識として知っておいて損はないだろう。

戦術オプション [インシュランス]

 インシュランスとは、単語の意味そのままで「保険」と解釈すればよい。
 何に対する保険かというと、ディーラーにブラックジャックが出来てしまった場合の、自分の賭け金を保護するための保険である。
 つまりディーラーのアップカードが Ace の場合に、この保険を掛けるかどうかの判断を迫れるということになる。

 この保険は、自分がすでにそのゲームに対して賭けている賭け金の半額を保険料として場に出して掛ける。
(この写真はチップ4枚のもともとの賭け金に対して チップ2枚を保険料として差し出した局面)

 もしディーラーにブラックジャックが完成していた場合(つまり見えていないほうのカードが 10、J、Q、K の場合)、この保険料(もともとの賭け金の半額)の倍、つまりゲームに賭けている賭け金と同じ額が保険金として支払われる(保険の掛金そのものも戻ってくる)。
 もちろんゲームそのものの勝負は負けとなるので、ゲームに賭けていたもともとの賭け金は取られ、結果的に差し引きゼロ、つまりおカネは何も動かないことになり、ディーラーにブラックジャックが完成してもともとの賭け金は保護されたことになる。

 これをもっと具体的な数字で説明するならば、たとえば、もともとのゲームへの賭け金が 40ドルで、ディーラーのアップカードの Ace を見てブラックジャックが完成していそうだと予測した場合、賭け金の半額の 20ドルを保険料としてテーブルに差し出す。
 そこでもしブラックジャックが完成していた場合は、保険料の 20ドルの倍、つまり 40ドルが保険金として支払われるので(保険料の 20ドルも戻ってくる)、この段階では 40ドルのプラスとなり、その一方で、もともとのゲームへの賭け金 40ドルはゲームに負けることになるので没収。
 結局、差し引きゼロで、おカネは動かなかったことになり、もともとのゲームへの賭け金は守られたというわけだ。

 もしディーラーにブラックジャックが完成していなかった場合は、その保険料20ドルだけが回収されて(つまり「掛け捨て」)ゲームは通常通りに進められる。

 さて戦略としてだが、ディーラーのアップカードが Ace だった場合、ディーラーにブラックジャックが完成してしまっている可能性は十分にあるので(もう1枚のカードが 10、J、Q、K ならブラックジャック完成。つまり 13枚中4枚の確率で完成)、この保険を掛けることもひとつの作戦のように感じることだろう。
 しかし確率論的なことに厳密にこだわるならば、この保険は掛けるべきではない。

 なぜならこのインシュランスの「賭け金の2倍保障」という配当条件は「12枚中の4枚の出来事」に対する保険としては妥当だが、実際は「13枚中の4枚の出来事」に対する保険であるわけで、確率論的にはプレーヤー側にとって不利な条件だからだ。

 もちろんそれはあくまでも長い目で見た場合の理論であって、短期的には「保険を掛けておけばよかった!」といったことはしばしばある。
 したがって、あまり確率論的なことばかり言っていてもゲームが楽しくないと感じるような場合は、その時の気分や予感で判断するのもよいかもしれない。

 それでも「インシュランスは確率論的には絶対に損である」ということだけは常に頭に入れておきたい。
(後述するカードカウンティングを行っているときの特殊な状況下では、インシュランスを掛けたほうが確率論的にトクな場合もまれにある)

 なお実際の現場における手順についてだが、ディーラーのアップカードが Ace の場合、ディーラーはしばらく(といっても数秒間)、手を休めて各プレーヤーに保険金を掛けるかどうかの「検討時間」を与えてくれる。
 プレーヤーはその間に判断し保険を掛けたければ保険料を差し出してテーブルに置けばいいし、掛けたくなければ黙ってそのまま何もせずにゲームの再開を待てばよい。

 ディーラーは全員の意思表示を待ってから、自分のもう1枚の見えていないほうのカードが 10、J、Q、K でないかをのぞき込むように(プレーヤーたちには見えないように)確認する。

 もしそれが 10、J、Q、K でブラックジャックが完成していた場合、その2枚ともを全員の前に披露し自分の勝ちを宣言し、インシュランスを掛けていなかったプレーヤーの賭け金を回収してゲーム終了となる。(インシュランスを賭けていたプレーヤーは差し引きゼロなので資金の移動なし)
 もし 10、J、Q、K でなかった場合はそのカードは伏せた状態のままにして保険の掛金だけを回収したのち、通常通りの手順でゲームを再開する。

 なおここでの「見えていないほうのカードをのぞき込むように確認する」という動作は昔の話で、今はそんなことはやっていない。
 今は伏せられたままのカードでも電磁的に「10、J、Q、Kのいずれかのカードか否か」の判定が下せる装置がブラックジャックテーブルに装備されているので、ディーラーがカードをのぞき込むような動作は不要となっている。

戦術オプション [イーブンマネー]

 このイーブンマネーは理論上、前述のインシュランスとなんら違いはない戦術ではあるが、あえて補足しておきたい。
 イーブンマネーをわかりやすく表現するならば、「自分にブラックジャックが完成している場合で、なおかつディーラーのアップカードが Ace の場合に掛けるインシュランス」ということになる。

 結果として必ず元の賭け金と同じ額だけの勝ち(ご祝儀を含んだ1.5倍の勝ちではなく 1.0倍の勝ち)となることから「イーブンマネー」と呼んでいるわけだが(写真のような局面で宣言する)、やっていることはインシュランスと何ら違いはない。

自分にブラックジャックが完成、ディーラーの見えているカードはエース。イーブンマネーにしたくなる局面。

自分にブラックジャックが完成、ディーラーの見えているカードはエース。イーブンマネーにしたくなる局面。

 このイーブンマネーの場合は元の賭け金の半額を、保険の掛け金としてわざわざテーブルに出す必要はなく、ただ単に「イーブンマネー」と声を出して宣言するだけでよい。

 宣言すると、すぐにその場でディーラーは元の賭け金と同じ額だけ支払ってくれる。なぜならディーラーにブラックジャックが完成していようがいまいが結果は必ず同じになるからだ。
 なぜ必ず同じ結果になるのか。もともとのゲームへの賭け金が 40ドルだった場合で説明してみよう。

 もしディーラーにブラックジャックが完成していた場合、インシュランスとして掛けた保険料(ゲームへの賭け金の半額なので 20ドル)の倍の金額、つまり 40ドルが支払われ、もともとの勝負のほうはお互いブラックジャックなので引き分け。結果として保険金の 40ドルだけを受け取ることになる。

 もし逆にディーラーにブラックジャックができていなかった場合、当然保険料(ゲームへの賭け金の半額なので 20ドル)は没収されるが、一方、ゲームそのものの勝負はプレーヤーの勝ちとなり(すでに自分にブラックジャックが完成しているため)賭け金の 1.5倍、つまり 60ドルを受けることになる。つまり結果として差し引き 40ドルを受け取ることになる。

 以上のようにイーブンマネーを宣言した場合、ディーラーの見えていないほうのカードに関係なく自動的に「賭金と同額の勝ち」が確定することになる。

 ではこのイーブンマネーはプレーヤーにとって損か得かということになるが、これは前述のインシュランスとまったく同じことなので確率論的には損である。
 しかし前項と同様、「あまり確率論的なカタイことばかり言っていてもゲームが楽しくない」という場合は、このイーブンマネーに関してもその時の気分で決めればよいのではないか。

 たとえば、「せっかく自分にブラックジャックが完成しているのに引き分けで何ももらえないというのはイヤだ」と思えばイーブンマネーを宣言して「1倍の勝ち」を確定させるのもよいし、また逆に「せっかく自分にブラックジャックが出来ているのだから 1.5倍もらわないと気がすまない。もしディーラーにもブラックジャックが出来ていて引き分けになってしまっても、それはそれで仕方がない」と考えるのであればイーブンマネーを宣言しなければよい。

 それでもくどいようだが、通常のインシュランスと同様、確率論的にはイーブンマネーの選択は損であるということだけは頭に入れておいたほうがよい。

 さて、ここまで読んでこのイーブンマネーに関して疑問を持っている人もいるのではないか。そう、「プレーヤー側のブラックジャックの際の払い戻しが 1.5倍ではなく 1.2倍のテーブルではこの理論は成り立たないではないか」と。
 まさにそのとおりで、このイーブンマネーはプレーヤー側のブラックジャックの際の払い戻しが 1.2倍のテーブルでは、オプションとして存在しないのである。理由は簡単。カジノ側が損をするからだ。

まとめ

\いつでも、どこでも、より大きな勝利への扉を開く /

ブラックジャックでは、カードの数字の合計を把握し、的確な判断をすることが勝利への鍵となります。数字の意味をしっかり理解し、戦略を駆使すれば、より有利にプレイできるでしょう。

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